花の記念日

正  月 (1月1日〜7日)

 元旦の「元」は初め、「旦」は朝の意味で、元旦は新年のはじめの日の朝の意、元日は最初の一日をいうのが本来の意味。農耕民族である日本人は五穀を司る年神様を家に迎える特別な日と考え、正月の花の飾り付けとしては、神の宿る門松を飾ったり、縁起物としてしめ飾り・鏡餅などを飾ります。松竹梅やウラジロやダイダイ、ユズリハなどが、縁起の良い植物として飾られます。つづく一週間を「正月松の内」と呼びます。

春の七草 (1月7日)

 1月7日は「七日正月」ともいわれ、この日の朝、七草がゆを食べる習わしがあります。七草の起源は中国で、日本へは平安朝初期に伝わったといわれ、この日、春の七草(芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)、仏の座、菘(すずな=かぶ)、清白(すずしろ=大根)の入った粥を食べ、一年の邪気を払います。

成人の日(1月第2月曜日)

 大人の仲間入りをお花でお祝いしましょう。成人式に生花でヘアーアレンジをするとすごくかわいいです。

大寒(だいかん) (1月20日ごろ)

 大寒は、一年のうちで最も寒さの厳しくなる日。大寒が明けると冬が終わり、春を迎えます。この時期の代表的な花といえば牡丹(ぼたん)、木瓜(ぼけ)、そして肥後六花の一つでもある椿(つばき)の季節です。

バレンタインデー (2月14日)

 チョコやプレゼントにお花を添えて。
花言葉であなたの気持ちを伝えてみませんか。

ひなまつり (3月3日)

 五節句の一つで上巳(じょうし)の節句や、桃の節句、弥生の節句といわれます。 古くは中国で行われていたけがれを人形に移して水に流すというお祓い行事が、江戸時代の中ごろから、雛人形を飾り、桃の花を供えて、女の子の幸せと成長を願う祭りになったものです。

ミモザの日 (3月8日)

 3月8日は国際女性デー。イタリアでは、男性が日ごろの感謝を込めて女性にミモザを贈ります。

ホワイトデー (3月14日)

 ホワイトデーは「カラーの日」。カラーの代表的な花色「白」として「乙女のしなやかさ」という花言葉にあわせて『ホワイトデーはカラーを贈る日』として提案されています。バレンタインのお返しやあなたの思いをカラーにのせて贈りましょう。

卒 業 式 (3月上旬〜下旬)

 卒業する先輩や恩師に感謝の気持ちを込めてお花をプレゼント。新しい一歩を踏み出す方にぴったりのプレゼントです。卒業生のコサージュを生花で作るのも素敵です。

花 祭 り:灌仏会(かんぶつえ) (4月8日)

 釈迦の誕生日を祝う行事。この日、お寺では桜や椿などで飾った花御堂に安置された小さな釈迦像に参詣者たちが甘茶三度を注ぎます。熊本県内では、八代市泉町にある釈迦院の花祭りが有名です。

サンジョルディの日 (4月23日)

 スペインのカタロニア地方の教会では昔から聖ジョルディに捧げるミサが行われ、本の見本市や春の薔薇市が開かれます。情熱の国スペインでは、恋人たちのお祭りになり、本と薔薇の贈りものの交換をする習慣が生まれました。

すずらんの日 (5月1日)

 イギリスやフランスでは、この日を「すずらんの日」として、すずらんの花を贈られた人は、「かならず幸せになれる」といい伝えられています。

子どもの日 (5月5日)

 祝日の「子どもの日」は、もともとは五節句の一つの「端午の節句」、女の子のひな祭りに対する男子のお祭りです。古代中国では五月は悪い月とされ、とくに五が重なるこの日には厄除けをする行事がおこなわれていました。 日本に伝えられ、江戸時代のころから男の子が勇ましく成長することを願う武家の行事になりました。 尚武に通じることから、ショウブ湯やショウブのはちまきなど、ショウブを利用した行事が行われます。

母 の 日 (5月第2日曜日)

 アメリカでアンナ・ジャービスという少女が、亡き母を慕い、母が好きだった白いカーネーションを捧げることで感謝を示し、その想いは多くの人々の共感を呼びました。この話はウィルソン大統領に伝わり、1914年、「母をたたえる日」としてアメリカ全土の祝日となったことから、世界中に広がりました。
 「母の日」の定番であるカーネーションにあわせてお母さんのイメージに合うお花をプレゼントするのもいいですね。
 日頃の感謝の気持ちをお花で伝えましょう。

父 の 日(6月の第3日曜日)

 一家の大黒柱として家族のために毎日がんばっているお父さんが主役の1日。
 心では思っていてもなかなか口に出せない感謝の気持ちをお花にのせてお父さんに送りましょう。アメリカでは「父の日」のシンボルフラワーとして「バラ」を贈ります。

朝顔市(7月6日〜8日)・ほおずき市(9日〜10日)

 朝顔市は東京入谷鬼子母神境内で行われます。江戸時代、この辺りは朝顔園が多くあったそうで、朝顔市としてその姿を残しています。ほおずき市は、浅草浅草寺で行われ、この日に参詣すると四万六千日分の参詣と同じ功徳があるといわれます。 熊本県内では、ホオズキの切り花が、山鹿市などを中心に栽培されています。

七  夕 (7月7日)

 七夕に牽牛(けんぎゅう)・織女(しょくじょ)へ花を供えることから「生け花」の発展につながってきたといわれるほど七夕とお花は深く関わっています。短冊にお願い事を書いたら、お部屋には大好きなお花を飾ってみましょう。

お  盆(8月13日〜16日)

 日本人にとって盆はお正月と同じく重要な行事です。熊本のお盆では、各家で盆棚を仏前に作り、ナスやキュウリなどで馬・牛の形を作ります。これに乗って先祖の霊が帰ってくると言われています。先祖の霊を迎え、墓参りをし、日ごろお世話になった人に盆礼(お中元)のあいさつをします。
 熊本では、7月盆と8月盆といって地域によって時期が異なります。熊本市の一部や山鹿市などは、7月盆。その他の地域では、8月盆が行われています。また、盆に迎えた霊を送る行事として、「精霊流し」が行われます。県内では熊本市川尻町の精霊流しが有名です。

終戦記念日

 1945年8月15日、日本はポツダム宣言を受託し、第2次世界大戦が終戦となりました。
 この戦争による犠牲者は310万人。失われた尊い命を慎んで追悼する日です。

重陽の節句(菊の節句) (9月9日)

 古代中国では最高の徳を象徴する陽数九が重なった日なので重陽という名で呼ばれます。この日は「菊の節句」ともいわれ、平安時代の宮廷では、菊を観て、菊の酒を賜るはなやかな宴が催されました。中国の故事では、菊は不老不死をかなえてくれる花。人々はこぞって、菊づくしの花の一日をすごしました。

敬老の日 (9月の第3月曜日)

 世界でも有数の長寿国となった日本。長い年月、社会に貢献してきたお年寄りを敬愛し、長寿を祝う日。人生の先輩であるおじいちゃん、おばあちゃんにあたたかい感謝を送る祝日として、花贈りも盛んになってきています。

 熊本県花き協会では、キク部会とともに、長寿を祝う「重陽の節句」のイベントとして、県内のお年寄りに、お花を贈って長寿をお祝いしたり、熊本市内の電車内を花で装飾したりしています。

秋分の日 (9月23日)

 太陽が秋分点を通過する日で、昼と夜の長さが同じになります。秋分の前後7日間は秋彼岸といわれ、春の彼岸と同様に祖先の供養が行われ、墓参り等に用いる花の需要が盛んな時期です。「暑さ寒さも彼岸まで」というように、このころから気温もだんだん低くなり、北の山には初霜が降ります。

ハロウィン (10月31日)

 日本でもおなじみになったハロウィン。アメリカでは秋の収穫を祝う行事にもなっています。
 ミニカボチャとハロウィン色のお花を飾れば、それだけで気分はハロウィンです。

七 五 三 (11月15日)

 子供の成長の節目に、氏神様にお参りし今後の健やかな成長を願う行事です。昔の習わしである、3歳男女児の「髪置(かみおき)」、5歳男児の「袴着(はかまぎ)」、7歳女児の「紐解(ひもとき)」の行事が由来となっています。徳川家の祝いが11月15日に行なわれたのがもとになったようです。
 現在は、11月15日前後の祝祭日に、着飾った子供たちが、両親と一緒に神社に参拝することが多いようです。
 特に熊本では、髪置と紐解の行事が昔からの習わしとして行われています。

いい夫婦の日 (11月22日)

 11月22日の「いい夫婦の日」は「カスミソウを贈る日」です。
 カスミソウは、心を素直にしてくれる花。とっても大切なのに・・・。とっても愛しているのに・・・。なかなか素直になれない。そんな気持ちをカスミソウに込めて。日頃の感謝の気持ちを添えて奥様にカスミソウを贈りましょう。
 また、熊本県経済連が中心となって、全国一の作付面積・生産量を誇る熊本県産宿根カスミソウの消費拡大を進めるため、東京都銀座や県内各所でイベントを行いPRを図っています。

冬 至 (12月22日ごろ)

 二四節気の一つ。夜が最も長く、昼が短い日で、冬が去り春が来ることをつげる日ですが、熊本ではこれからが冬本番となります。日本では黄色は五行の根本で、邪をはらい疫を防ぐという五行説から、この日、かぼちゃを食べたり柚子湯に入る風習があります。

クリスマス (12月25日)

 誰もがワクワクするこの日。パーティー会場の演出や大切な人へのプレゼントにお花を。お花がクリスマスを盛りあげてくれます。

正月飾りの日 (12月30日)

 昔から、正月の飾りつけは29日を「苦日飾り」、31日「一夜飾り」といって嫌っています。ですから、30日が正月花を飾るのに最も適した日といえます。代表的な正月飾りとしては、門松、しめ飾り、鏡餅などがあります。ちなみに飾りに用いられるウラジロは長寿を、ダイダイは子孫代々の繁栄を願って飾られます。

誕生日

 大切な人が生まれてきてくれた1年に1度の特別な日。そんな大切な日をお花で演出しましょう。「花言葉」を参考にお花を選ぶのもいいですね。

結婚祝い・結婚記念日

 お花は、幸せなふたりに「おめでとう!」の気持ちを伝えるぴったりのプレゼント。結婚記念日には、ふたりの思い出のお花や相手の大好きなお花を贈ると喜んでもらえるはず。素敵な記念日になること間違いなし!

出産祝い

 新たな命の誕生のお祝いと、大役を果たしたお母さんへのねぎらいの気持ちを込めてお花をプレゼント。ベビー用品とあわせてプレゼントするのもいいですね。

金・銀婚式祝い

 毎年やってくる結婚記念日とは違い節目の記念日。いつもより豪華なお花でお祝いしてみては?金婚式には、金色にちなんで黄色のお花を選ぶのもアイデアかも。

還暦祝い

 これからも健康で元気に楽しく過ごしていただけるように、感謝の気持ちを込めてお花を贈りましょう。

新築祝い・引越祝い

 お花は、新しい家でのスタートを華やかに彩ります。新居でのパーティー、およばれの時のギフトとしても人気です。

お見舞い

 相手の方が、元気がでるような明るい色合いのお花がいいですね。食べ物は制限があったりしますが、お花は心もお部屋も明るくしてくれます。花瓶の心配がいらないアレンジメントがおすすめ。香りも強いものや根のあるお花は避けましょう。

退院祝い

 退院祝いには、心が和むお花を届けると喜ばれます。明るい気持ちになり、元気が出るような色合いのお花を贈るといいですね。

合格祝い

 「よく頑張ったね。おめでとう!」の気持ちをお花で伝えましょう。

発表会・リサイタル

豪華でボリューム感たっぷりのお花が雰囲気を盛り上げてくれます。

花の記念日
花き協会